
7月の猛暑日から一転、8月に入り少し暑さが落ち着いてきた印象の高柳です。
稲の成長も順調で、早生品種のこしいぶきや酒米などは穂が垂れ下がってきました。
毎年、穂が実る頃になると田んぼにイノシシが侵入してきます。稲の穂が膨らむ頃にお米の香りが漂い、イノシシを引き寄せるようです。イノシシに入られると、稲が倒され泥まみれになったり、獣特有の匂いが穂についてしまったりと、出荷できない米になってしまいます。その対策として、田んぼを電気柵で囲う作業が真夏の恒例となっています。
高柳は山の田んぼのため、どこに行っても棚田をぐるりと取り囲む電気柵を見ることができます。それぞれの集落で、こんな場所にも電気柵がある!とびっくりするほど電気柵が続いていきます。
でも実は、電気柵は一度設置したら終わりではないのです。電気柵に雑草がかかると、電気が放電され電気柵の威力が軽減しイノシシの侵入をゆるしてしまいます。秋の収穫まで、何度も電気柵の周りの草刈りや除草剤散布が続いていくのです。
高柳では、いろいろな野生動物に出会います。集落内の道をどうどうと散歩するイノシシに出会うことも珍しくありません。でも、都市部に現れるイノシシやクマの騒動を考えると、日本全国、中山間地の過疎化が進み、里山を維持できなくなった代償でもあるのですね。先輩農家さんたちが築いてきた美しい棚田の光景を少しでも維持することは、山と人里との境界線をきちんと分け、動物と人の住む領域を分けることでもあるのです。その一助を、かんじきとスキップも担っていくべく活動を続けます。
(ナカムラ)

